断捨離が行き過ぎて家まで無くなった話。

ゴンちゃん

お母さんが言ってたの!人生をワクワク生きる為には、荷物を持つ不安よりも大切な◯◯を持ちなさいって。

 
はじめまして。一年のほとんどを海外で旅しながら『好きな時に好きな場所で笑って仲間とご飯を食べる生活』を実践している神谷純平といいます。

いまから約15年前、わたしはうつ病でベッドから立ち上がることが出来なくなっていた時期があります。

その時、同じアルバイト先のゴンちゃんから、人生を変えるきっかけを貰いました。今日はそんなゴンちゃんのお話をシェアさせていただきます。

 


 

第1話 ゴンちゃんとの出逢い


大学時代、アルバイト先で一緒だったひとつ年上の看護大学生ゴンちゃんの家に遊びに行った時の話です。
 
スーパーのレジ打ちのアルバイトが終わってカフェで雑談する二人。

  

わたし

やっぱり、女の子の部屋に行くのってなんか緊張するよね!

ゴンちゃん

えー、でも私の家何も無いよ(エヘ)

わたし

整理整頓してるってこと?女の子の綺麗な部屋憧れるわー

ゴンちゃん

いや本当に何も無いの^^

わたし

何も無いって言っても女の子だし、毎日可愛い服着てるじゃん!

 

 

女の子の部屋に行く

 

当時20歳だったわたしは、テンションがあがっていました。今思えばこれが青春。

 

きっと皆さんもこのくらいの年頃は完全にテンションがあがったんじゃないでしょうか。だって、わたしも人の子、男の子。

  

まさか、この日に私の人生に大きな影響を与える出来事があるとは想いもしていませんでした

 

ゴンちゃん

じゃあ、ドア開けるねー

わたし

はーい!(ワクワク)きっとおしゃれなカーテンで、なんか可愛い小物があって…って?

ゴンちゃん

ね!何もないでしょ^^(ニコ)

わたし

あれ?そっか!引っ越ししたって言ってたもんね!荷物まだなんだ。段ボールも見当たらないし。

ゴンちゃん

いや、これで全部だよ(ニコ)

 

 

ごんちゃんの部屋の中で見当たったのはベッドだけでした。

 

予想外の出来事にテンパりました。
本当に何も無い部屋を見るのは人生で初めてだったのです。


失礼だと思いながらも、どうしてもしなければいけなかったこと。


それは、


冷蔵庫の確認業務。

 

当時、スーパーマーケットでアルバイトをしていた私は確認せざるを得ませんでした。
冷蔵庫の中にある食べ物の在庫や鮮度を確認するのは私の責任ある仕事です。

※気分を害された全国の女性の皆さま、心よりお詫び申し上げます。

 

とても、とても言いずらいんだけど冷蔵庫って見てもいいかな?

ゴンちゃん

別にいいけど^^(ニコ)

ない。何もない!!!!!!!!!食材どうするの?

ゴンちゃん

だから何も無いって言ったじゃん

   

 

本当に何もないゴンちゃんの部屋に軽く引いたわたし。
 
 
でも、それと同時に今までにない興味が湧きました。

  

 

わたし

なんで、こんなに物が無いの?

ゴンちゃん

お母さんが言ってたの

わたし

うんうん

ごんちゃんママ

スーパーやコンビニにあるものは全て自分のものだと思いなさい。そして、荷物を持つ不安よりも余裕という心を持ちなさい。

 

 

荷物を持つ不安よりも余裕という心を持ちなさい

 

 

そう、ゴンちゃんママの言葉がわたしの人生を変えるとは、この時は想いもしていませんでした

 


  

第2話 死にかけて○○で食いつないでいた話


”スーパーやコンビニにあるものは全て自分のものだと思いなさい。荷物を持つ不安よりも余裕という心を持ちなさい。”
 
この言葉によって私の中の小さな歯車が、今まで動いた事のない歯車に重なり合ったように感じた。
 
 
//ゴンちゃんの実家//
岐阜県でペンションを家族経営している。
お父さんの作るフランス料理が絶品。引きこもりの子がここに泊まって元気になって帰ったという、何か秘めたものをもつペンションと噂されている。
  
  
  
  
話は、これから2年前。2007年18歳にさかのぼります。
 
  
栄養を取るよりも体力の消耗の方が勝っていた私の身体は、衰弱して起き上がる事も出来なくなっていました。

 
 

医師

このテストをしていただいてもいいですか?

 

大学1年生でうつ病と宣告された私は、医者に実家に帰りなさいと言われてたのです。



環境を変えれば上手く行くかもしれない。
この大学生活が、私に残された最後のチャンスでした。



身体が衰弱して起き上がれず、奨学金だけでは生活費を賄えず、家族に助けを求めても真剣に話を聞いてくれることはありませんでした。とてもお金にシビアな家庭だったのです。



しかし、アルバイトをするにも身体がついてきません。でも、お金が無いと死んでしまうので働かないといけません。



そんな負のサイクルで私の暗黒の青春時代は始まりました。

  
どうしたら、朝から晩まで働き続けることが出来る体力がつくのだろうか。
 
 
私は社会人になることが出来るのだろうか。
 

  
 

   
そんなことを毎日真剣に考えていました。
 
 
 
 
 
当時のわたしは、これで食いつないでいました。

 

 

読者Aさん

これはもしや?

わたし

競艇です。

読者Bさん

いや、むちゃくちゃじゃないですか。同情したわたしの気持ちを返してください。

わたし

すみません。。でもまだ続きが。

  

むちゃくちゃな話ですが、人間は死の境界を越える一歩手前で、とても冷静になることがあります。 

第六感というものがあるならばおそらくそれでしょう。

当時のわたしの勝率は、100回行って99回勝つというプロギャンブラーに匹敵する勝率でした。

はっきりと今でも言えますが、この競艇が無かったらわたしはここに生きていません。
 
 

2006年17歳の高校時代

世間では可能性の塊と言われている世代の中で、私は人生の最底辺にべたりとへばりついていました。
 
この当時、どれだけ大変な精神状態だったかというと、自販機で買ったばかりのコーラを憤りのない気持ちになって地面に投げつけるほどでした。

 

 

親も教師も友人も信じることが出来ない。
1人で生きて行こうと決意しても身体が思うように動きません。気づけばわたしは対人恐怖症になっていました。
  
 
誰も助けてくれない。誰も信用出来ない。自分の身体も心も信用出来ない。この時わたしに唯一1本の細い光を私に差し伸べてくれたのが、競艇だったのです。17歳から悪友に勧められた競艇を始めました。
  
 
 
この競艇は、わたしに可能性という言葉を教えてくれました。そして高校時代の唯一の私の居場所でした。
 
 
 
しかし、そんな競艇生活もやはり上手くいきません。
 
 
 
2009年20歳の夏、ある時をきっかけにわたしの競艇人生は終わりを告げました。
 
 
 
その頃、1日12レースある競艇の1レースに賭ける金額は80000円を超えていました。元々理系だった私が作り上げた法則で運用していたお金が、私のたった一つのタイプエラーで崩れ去ったのです。
 
スマートフォンで舟券を買っていたのですが間違って3連単の数字を一つ打ち間違えたのです。
  
一瞬で貯金はゼロ円になりました。
 
 
 
それから、私は競艇を辞めました。

そう、いくらこれで稼げても一生続けることは出来ないだろう。
 
 
 
そんなことを冷静に考えていたことを今でも鮮明に覚えています。
 
 
 
 
そこからまた、一歩足を踏み出せば生と死をさまような状態に陥っていったのです。
   
 
 
     
そして、ゴンちゃんと出逢うのでした。

 

わたし

ゴンちゃん!

ゴンちゃん

はーい!(エヘ)

  


 

第3話 ひとを幸せにすることを考えたら180度人生が変わった話

 

わたし

そういえば、ゴンちゃんって友達多いよね!

ゴンちゃん

そうかなあ〜

わたし

どこに行っても男女関係無く友達がいるように見えるけど

ゴンちゃん

そうかも!みんな私のことを助けてくれるからね(エヘ)

わたし

ゴンちゃんが、優しいからかな?

ゴンちゃん

ママが言ってたんだけどね。

ゴンちゃんママ

誰かにとって憎たらしくて許せない人も誰かにとっては、かけがえのない大切な人なの

ごんちゃんママ

人のためになることは何でも仕事になるのよ

ゴンちゃん

ママ、言ってたもんね。世の中で一番多いのは人間でも動物でもなくってお金だって

ゴンちゃんママ

そうよ、世の中にはお金なんていくらでもあるんだから必要なだけ集めればいいだけなの

わたし

そうか、ゴンちゃんママにかかれば世の中のお金さえも自分の財布に入っているのと同じなんだ。。

ゴンちゃんママ

わたしにとって大切なのは、私の周りが幸せであることなの。そうすると私も幸せでしょ。(エヘ)

わたし

でた!エヘ!

 

 

誰かにとって憎たらしくて許せない人も誰かにとってはかけがえのない大切な人なの

 
だから大切な人を助けながら生きていきたいの 
 
 
人の為になることは何でも仕事になるのよ
 
 
世の中にはお金なんていくらでもあるんだから必要なだけ集めればいいだけなの
 
 
 
 
それからわたしは、わたしにとって本当に必要なものは何か考えるようになりました。
 
 
 
ものを片付けることは、心を整理することに繋がりました。
 
着るか着ないか分からない服をもう着ることはありません。
 
なぜならば、本当に必要な服であれば着ているからです。
 
 
 
ゴンちゃんの部屋のように、本当に必要なものなんて実はほとんどないのだと知りました。

 
実は私にとって、必要じゃないものばかりを追いかけていた毎日。
 
 
 
自分がカッコいいと思うスタイルは、シンプルなスタイル。そして、スタイリッシュで安っぽくない感じがいい。
  
 
 
そんなことを考えていたら、たまに着る服が私を邪魔していたことに気づきました。
 
  
そうして断捨離を続けていった結果、私の家の荷物は半分に減りました。

 


 

第4話ひとを大切にする。ゴンちゃんママの教え
 
 
時は経ち、

2010年大学4年生の12月 21歳 、大学を休学。

2008年から友人と事業として始めていた出版業の編集記者を続けながら、2009年新たな会社に入りました。

 

わたし

この商品は、こういったものでしてこれを導入することによって・・

お客さん

うーん…。やっぱり、また今度にします。

 

お客さんに商品の説明をして、ものを買ってもらう営業職。
 
お客さんとコミュニケーションを取るって難しいなあと思う日々。
 
そんな時にかかってきた電話。

 

ゴンちゃん

最近元気にしとる?

わたし

仕事をはじめてみたんだけど、向いてないかもしれない。

ゴンちゃん

そういえば、ママが言ってた言葉覚えてる??

ゴンちゃんママ

わたしにとって大切なのは、私の周りが幸せであることなの。そうすると私も幸せでしょ

 


周りにいてくれるひとの幸せを考えること。
 
   
  
わたしが行っていた競艇は、決して周りのひとを幸せに出来るものではありませんでした。
  
  
選手の方々がわたしを幸せにしてくれても、悔しいことに自分は誰にも幸せを手渡せていない。
 

 

ゴンちゃんママ

わたしにとって大切なのは、私の周りが幸せであることなの。そうすると私も幸せでしょ。

 

 

この言葉の意味を信じて、お客さんの立場になって幸せを考えた結果、

東証上場1部の会社で全国1位の営業成績を獲得!
  
  
その後、英語を学ぶため会社を辞めて留学。

この経験を友人、そのまた友人に伝えたいと思い、電子書籍を出版。

すると、、

Amazonの部門別で2冊のベストセラーに。
  
  
書いた本を読んでくれた人が幸せになって、書いた人が幸せになる。
 
ひとに幸せをシェアすることによって起こる正の連鎖を教えてくれたのは、ゴンちゃんとゴンちゃんママでした。
 


 

第5話  断捨離をしたら家まで無くなった話。

 

ゴンちゃんママ

荷物を持つ不安よりも余裕という心を持ちなさい

 

ゴンちゃんとゴンちゃんママに影響を受けた私の荷物は
 
 
 
2013年には、ここまで減っていました。

 

 


そして、2013年の末には
 
 
 
、、、、
 

    


ゴンちゃんママ

え?

ゴンちゃん

え?!

わたし

エヘ

 

 

ごんちゃんママ

荷物を持つ不安よりも余裕という心を持ちなさい

 

この言葉を知ったわたしは、今

荷物を捨てて、世界中にいる友人と好きな場所で晩ご飯を食べる生活をしています。
 
  

いつも心の支えになってくれていた
 
親友の台湾人が病にかかった時。
 
仕事の休みが取れないという理由で
 
たった3時間で行ける距離なのに
 
会いに行くことが出来ませんでした。
  
 
  
夢を理解して応援してくれていたのに
 
肝心な時に
 
大切な人のそばにいられない。
 
それは無力で
 
ただ悔しくて申し訳なくて
 
  
だから、じぶんで仕事をつくって
 
好きな時に好きな場所に行けるようにすればいい
 
という結論にいたりました。

 

読者Aさん

またむちゃくちゃなことを言いますね。

 

 

家族を変えようと無理壮大なテーマを考えていたわたしが仕事をしてゆく中で知った現実
  

 

わたし

辛いとき、親が仕送りを送ってくれたら…

無理無理

わたし

それは知っています。でも

ゴンちゃんママ

世の中にはお金なんていくらでもあるんだから必要なだけ集めればいいだけなの

わたし

でも

ゴンちゃんママ

荷物を持つ不安よりも余裕という心を持ちなさい

わたし

信じてみます。

 

 
わたしが知った現実。それは、唯一私が変えることが出来るのは、自分自身だったいうことです。
 
 
 
ひとを変えることは、とても人に出来ることではありませんでした。
 
 
 
 
無いものばかり欲しがっていた毎日。
 
ゴンちゃんに出逢ってモノを減らして行く中で知った、本当に大切なもの。
  
  
 
他人の言葉を信じることが出来なくて自分を信じることが出来なかった過去の私。
  
   
   
 
私とは違う誰かの人生を知って行動したことで、180度変わった明るい人生。
 
 
 
好きなモノだけ残った私のカバン。
  
  
  
時に新しい服を買って気分を詰め替え、
今日もかけがえのない友人とご飯を共にして
幸せにしたい人と仕事をして生活しています。
 
 
 
というわけで、
 
 
 
 
本当に大切な”周りの幸せ”という財産を手に入れたら、ものがいらなくなってすべてが想い通りに上手くいった話でした。
 
  
  
  
  
このストーリーがきっかけで、ゴンちゃんとゴンちゃんママに出逢えた読者様も幸せになれますように!
 
   

ゴンちゃんママ

幸せになるのよ。

ゴンちゃん

幸せになってね(エヘ)

わたし

幸せになりますように^ ^


 
 
 
長文お読みいただきましてありがとうございました!
 
また次のストーリーで出逢えますように!
 
 
 


 

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追記
 
おかげさまで、旅をしながら『好きな時に好きな場所で笑って仲間とご飯を食べる生活』をあれからずっと経った今も貫き通せています。
 
モノよりも、好きな時に好きな場所にいれる、一緒にいるひとを大切にできる、これからもそんなひとで在り続けたいです。
  
 
、、、、、
 
 
旅をしながら仕事をする方法を教えて欲しいというお問い合わせが多かったため、恐縮ですがはじまりの手紙として読み切り連載でまとめています。よろしければ、ご覧くださいませ。
 
 
神谷純平